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 緑豊かな成城のまちに広がる桜の木々は、一年を通して私たちの暮らしに憩いや潤いを与えてくれます。2月から3月にかけて日を追うごとに早咲きの桜から色づきはじめ、東京の開花宣言が3月14日に出て十日余り、色鮮やかな満開の花びらが街中に溢れて、うららかな春本番を迎えました。例年なら期待で胸膨らみ心ときめく季節ですが、この春は深刻な新型コロナウイルスの感染拡大が様々な行事や日常生活に影響を及ぼし、毎年たくさんの人出で賑わう成城さくらフェスティバルも残念ながら中止を余儀なくされました。

 成城の桜並木は、成城学園が学園建設と並行して街づくりを開始して間もなく、現在の成城学園前駅から北に伸びる「桜並木通り」で、学園が発案して先生と生徒及びご家族が敷地沿いに植樹したことに始まりました。その後は行政の管理となり、街路樹として樹勢の調査に基づく養生や古木・枯れ木の伐採及び若木への植え替えが進められ、ソメイヨシノ、オオシマザクラをはじめとする桜並木の本数は成城全域で300本以上にのぼります。地域住民も行政との協働奉仕活動を通じて長年にわたって保全育成に努め、自治会では毎年秋に恒例の落ち葉掃きを実施しており、昨年は明正小学校の児童を含む延べ300名の方々が参加していただきました。

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昭和59年(1984年)に選定された「せたがや百景」の石碑が、桜並木通りの入口で来訪者を出迎えます。

 平成18年(2006年)、成城1丁目・2丁目の桜並木と住宅地の環境保全を図る界わい宣言が登録され、平成20年(2008年)には、6丁目・7丁目の桜並木が、学園正門から伸びる銀杏並木ととも世田谷区の第2回地域風景資産の一つに選ばれました。これらは、先人の皆様が積み重ねられた素晴らしい活動の賜物であり、私たち住民は、成城を彩る美しい木々を貴重な財産として将来にわたりまちぐるみで大切にしていかなければなりません。

 世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルスは依然として予断を許しません。3月25日には、週末に不要不急の外出を控えるよう東京都からの要請がなされました。感染防止を十二分に心掛けていただき、静かに桜を愛でる春といたしましょう。(広報部)

 参考文献:「成城の桜と歴史」法人格成城自治会 成城の緑と住環境を守る会

写真③
成城1丁目と2丁目のそこかしこにも見事な桜が連なります。
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成城学園沿いの朝夕は、大樹と若木がまるでシンフォニーを奏でるような眩しいほどの光景です。
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成城学園前駅の駅ビル完成時に植樹された桜も、15年の歳月を経て美しく咲き誇ります。

 

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